陽進堂ホールディングス株式会社(エイワイファーマ株式会社)

会社名陽進堂ホールディングス株式会社(エイワイファーマ株式会社)
会社コード11647
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生徒さんへメッセージ
皆さん、はじめまして!
私たちエイワイファーマ㈱清水工場は、「輸液」・「透析液」を造る製薬工場です。
陽進堂ホールディングス㈱の100%子会社になります。

「薬」と聞くと、どんなイメージがありますか?
ドラッグストアで売られている風邪薬などが、いちばんに浮かぶかもしれません。

例えば、私たちの製品の1つ、「透析液」は、腎不全の患者様の血液透析治療に使われます。

腎不全の患者様は、体内に溜まった老廃物や毒素、余分な水分をろ過する透析が必要で、血液透析治療は1回に4~5時間かかり、 これを週3回ほど行います。腎臓移植を受けない限り、生涯続ける必要があります。

私たちの製品は、病院で、医師・薬剤師によって処方される薬のため、皆さんには馴染みが薄いかもしませんが、患者様のために、「無くてはならない、欠かすことのできない」医薬品を、高品質で継続的に安定提供しています。

製薬工場で働くって、どんな感じかな?
医薬品ってどんな風に作られているのかな?

少しでも興味をもっていただけたら、ぜひいちど私たちのブースに足を運んでいただけると嬉しいです。会場で、1人でも多くの方にお会いできるのを楽しみにしています。
所在地富山県富山市
設立平成28年
代表者下村 洋司
従業員数1214
HPhttps://www.aypharma.co.jp/
企業カテゴリー製造 , 医薬品製造業
事業内容
(詳細)
エイワイファーマ㈱には3つの工場があり、それぞれの工場で製造品目や製造ラインに特徴があります。
私たち清水工場では、「輸液」と「透析液」を製造しています。
「輸液」と「透析液」について、説明します。

「輸液」とは、一般的に「点滴液」と言われているもので、医療の現場ではよく見かける「基本となる製剤」です。例えば、熱中症や二日酔いでも点滴をしてもらうと症状が軽くなったり、体が楽になったりしますし、必要な薬剤を口から摂取できない場合に輸液に混ぜて点滴するため、医療現場では「なくてはならない」薬です。

「透析液」とは、腎臓の病気で尿から不要物を排出できない方の生活に必須となる製剤です。私たちは通常、不要物を尿や便で排出しますが、腎不全になると不要物を尿から体外に排出できず、毒素が溜まって生命の危機に陥ります。このため、週に2~4回、1回につき4~5時間かけて、血液をきれいにして戻す治療を受けます。この時に使用するのが「透析液」です。

私たちエイワイファーマは、薬局では販売していない、でも、医療の現場で必ず必要となる薬を造っている会社です。

これらの薬はいずれも容量が大きいため、とても大きな製造ラインで製造しています。透析液剤は15,000L入るタンクで調製しています。一口に「15,000L」と言ってもイメージしにくいと思いますので、家の浴槽を思い浮かべてください。家庭用の浴槽の容量がおよそ200Lなので、1回の調製で、お風呂75釜分の水が入るとても大きなタンクです。実際の大きさを是非見に来ていただきたいです。
このタンクで1日に4回調製します。調製された薬液は自動で容器に充填され、コンベアで運ばれ、箱に入れられて倉庫に入ってきます。

このように、ほぼ機械が製品を造っていくのです。では、私たちはその中でどのような仕事をしていると思いますか?
私たちの主な業務は、これらの大きなラインに使用されている原料・資材の供給と機械設備のメンテナンスやトラブルへの対応です。
特に設備保全の技術力は、皆、日々磨きをかけており、プロフェッショナルがたくさんいます。
大きな設備とプロフェッショナルな働きぶりを、是非見に来て下さい。
自社PR私たちは、陽進堂ホールディングス㈱という持ち株会社に所属し、エイワイファーマ㈱の清水工場に出向という形で働いています。

 ・年間休日:120日
 ・労働時間:7時間55分/日
 ・勤務形態:交代勤務(2交代、3交代)※製造部門
 ・福利厚生:交通費支給(上限あり)、無料駐車場完備、更衣室・医務室あり
 ・有給休暇:3ヶ月経過後 5日付与、6ヶ月経過後 5日付与、計10日

メンター制度を導入しており、新入社員のよき相談役としてフォローしてくれます。
年度初めや月末などに全体教育を行っています。
通信教育制度があり、希望する教育が受けられます。設定期間内に受講が修了した場合は、補助金が出ます。
勤務地静岡県静岡市清水区宮加三235番地(エイワイファーマ株式会社清水工場)
当社の仕事で感じられる
「やりがい」
私が入社した1995年の1月と3月に、「阪神淡路大震災」と「地下鉄サリン事件」という大きな事件が立て続けに発生しました。当時、たくさんの方が命を落とされたり重傷を負われたりして、医療現場は大変な状態だったと聞いています。
そんな中、4月に入社した私は、先輩社員が「造っても造っても市場に在庫が貯まらない(それだけ需要が大きく供給が追いつかない状況)」とつぶやいていたことを、30年ちかく経った今でも鮮明に覚えています。輸液は、手術にも治療にも大量に使用され、全国的に不足の状態が続いていました。

それまでの私は「働く」とはどういうことか特に真剣に考えたこともなく、漠然と「毎日学校に行っていた日々」が「毎日会社に行く日々」に変わるだけだと思っていました。
でも、目の前で製品を積んだトラックが次々工場を出ていく様を見ながら、「あの製品が苦しんでいる方々の治療に役立っている」と思うと、急に自分自身が社会と繋がったように感じました。これが「社会に貢献する」ということなのか、と初めて実感しました。今まで社会から「育ててもらっていた」自分から、「社会に貢献する」自分に変わったのだと認識し、感動しました。

私一人の力は微少でも、この会社で働くことで社会の役に立っているという思いは、今も私の誇りです。